かいのどうぶつえん:スペシャルサンクス編
かいのどうぶつえん:スペシャルサンクス
かいのどうぶつえん(スペシャルサンクス):梅田さん
かいのどうぶつえん(スペシャルサンクス):梅田さん01
今回ご紹介するゲストは、NPO法人 武蔵野自然塾 専務理事として多方面で活躍されている梅田 彰さんです。

大きなリュックサックを背負った梅田さんが葉山本館に来訪されたのは、2013年6月末のこと。夏休みに「むさしの自然観察園」で小学生向けの貝の動物制作教室を開催されるため、キットやサンプル、制作セットなどを受け取りにいらしたのです。

梅田さんのたくさんのお話から動植物の造詣の深さがうかがえ、博覧強記にただただ圧倒されるばかりでした。学生や市民対象の自然観察指導を寸暇なく実践されており、超過密スケジュールの中で疑問に突き当たると、狩人のように徹底的に事実を追求し理路整然とした文章にまとめています。一体いつ眠るのだろう?少年の熱い好奇心と冷静な科学者の目、アスリートのような行動力を兼ね備えた先輩を、密かに「究める巨人」とお呼びすることにしました。
自然観察園での制作教室を無事に終えられた梅田さんから制作セット返却のダンボールが届き、中から厳重に保護された美しい貝たちが出てきました。贈物は、海の女神か妖精とでも呼びたくなる「ミサカエショウジョウカズラ」「チマキボラ」「ハリナガリンボウガイ」・・・。副園長とふたり、息を詰めて見つめるばかりでした。さらに7月末には「養女にだします」との予告メールを頂き、到着したのが「テンシノツバサ」「ウミギク」「オオイトカケ」「ベニガイ」。熱暑の8月初旬には「養女に婿入りします」と「ハシナガソデガイ」や「クモガイ」「サソリガイ」などが送られてきました。サウナのような屋根裏部屋で大汗をかいて探し、送ってくださったのです。(※写真はクリックすると拡大します)
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テンシノツバサ ミサカエショウジョウカズラ ハリナガリンボウガイ
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チマキボラ
ウミギク
オオイトカケ
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ハシナガソデガイ
ベニガイ
チョウセンフデガイ
これまで、「かいのどうぶつえん」では貝は一切加工せず、美醜は不問にしてきました。しかし、梅田さんが長年慈しんできた貝たちは、進化の神秘と呼ぶべき海の美術品です。そして、大切な愛娘達を手放されるときの心境を思い量ると、独り占めすることはとても許されません。そこで、「スペシャルサンクス」で公開し多くの方に、その美しい姿を愛でていただくこととしました。 園長


梅田 彰(うめだ あきら)1942年4月14生まれ
NPO法人武蔵野自然塾 専務理事(元創立理事長)

1942年高円寺生、早大第一政経学部経済学科卒後新日鐵に入社。入社以来一貫して新商品開発・新事業創立・新工場建設新会社設立などの新規開拓分野の業務に携わる。サラリーマン生活を続ける中で少年野球監督ほか各種の地域活動にも参加、市からの要請にて設計した自然公園およびその維持管理において環境大臣賞を受賞。定年後、武蔵野市緑化環境専門委員、環境市民委員会委員、子ども自然体験委員会委員長、東京都農地と担い手マッチング事業協議会委員等々を歴任。

現在、自然環境保護・自然環境教育関連業務に精励中。また行政目的・計画を具現化し実施する受け皿として、NPO法人「武蔵野自然塾」を設立・主宰し、大学等での講義や小学校での授業、市民相手のイベント開催等を実施。環境カウンセラー、森林インストラクターなど自然関連各種資格を保有し、その分野でも活躍中。


☆武蔵野自然塾サイト
http://www.shizenjuku.org/
☆むさしの自然観察園
http://www.shizenjuku.org/kansatsuen/kansatsuen_log.htm
☆梅田 彰氏プロフィール
http://www.ecoflow.go.jp/supporter/kobetu.php?uid=148
http://www.forest-tokyo.org/members/members/1487-2.html

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